鳥ポケたちの宴

防御は最大の防御なり

【剣盾S9シングル】飛行統一

 

1. 構築について

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 今期から再び飛行統一を再開した. 上の画像が使用した構築である. 構築のコンセプト(意識した点)は以下の2つである. 

ステルスロックを阻止

・役割を明確にする(各2匹ずつ, エース枠, ステロ阻止枠, 受け枠とした)

特に目立ったコンセプトではなく, 苦手な相手に対応できるようにし, 使用する上で難易度を低く且つシンプルに動けるようにした結果, 以上の6匹になった. 

 結果:最終日55156位 マスターボール級での勝率51.19%(43勝41敗)

2. 単体紹介

2-1. エース枠

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ウォーグル@弱点保険 (NN: フレズベルグ

負けん気 / 意地っ張りA100B124S204(175-171-121-*-95-126)

ブレイブバード / ギガインパクト / インファイト / 堪える

HB: 意地珠エスバのD130技をダイマ時に2耐え

S: 1ジェットで最速エスバ抜き

A: ダイアタックでDエスバ乱2(97.6%)*珠込み確2

 

 我が相棒枠. 調整意図を見るとわかるがエースバーンを意識している. D方面は無振りだが, ダイマ時に電気技や氷技を受けて弱点保険発動させてそのまま全抜きを狙えるエースとして運用した. 今でも案外弱点保険を警戒されることが少なかった.

 以前は鬼火警戒でギガインパクトを空元気にしていたが, エースバーンに勝てないことからギガインパクトを採用することにした. しかし, 運用していく内にこちらの方が使い勝手が良かった. 堪えるはダイウォール、ダイマ後にでも弱点保険を発動させたり相手のダイマターンを消費させたりできるかなり柔軟な使い方ができ, これはウォーグルに限らず可能性を秘めた技だと感じた. 

 

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リザードン(キョダイ)@ラム (NN: ダード)

猛火 / 臆病H252B6C68D20S164(185-*-99-138-108-155)

ブラストバーン / 暴風 / 熱砂の大地 / ソーラービーム(振るい立てる)

HB: 陽気珠エスバのD130技をダイマ時に乱2耐え(16.7%)

S: 最速ドリュウズ抜き

 

 特殊エースとしてリザードンを採用. 技範囲も広く, 且つ高火力(獄炎含めて)技を放つことができる. ラムを持たせることで電磁波や欠伸を無効にすることができたのも良かった. 特にカバルドン対面では欠伸からくるので無償突破も可能であった. HB方面は相変わらずエースバーン意識であったが, 耐久に振ることで動きやすい印象があり, CSよりも安定感があった.

 以前は控えめで振るい立てるを採用した, HBベースで運用していたが, 水ロトムに対して何もできなかったことがあったため, 振るい立てるからソーラビームへ変更した. しかし, 振るい立てるも積む機会はあり, 特に受け構築には刺さっていたことと, 結局熱砂の大地を打つ相手がいなかったことから熱砂の大地をソーラービームに変更するべきであったと思う. 猛火ブラストバーンの火力は最後に放つ技として超強力な技であり, ウォーグルギガインパクトと並んでみていて爽快であった. 

 

2-2. ステロ阻止枠

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ルチャブル@白いハーブ (NN: シュラ)

柔軟 / 陽気H28A252B12D4S212(157-144-97-*-84-181)

インファイト / ブレイブバード / 岩石封じ / 挑発

gobirddy800.hatenablog.com

以上の記事を参照. 

 

 基本的には先発に投げて, ステロ撒いてくる相手を上から挑発で止めることがメインである. 特にルガルガンを止められるのは大きな採用理由である. 白いハーブはドリュウズの岩石封じを止めるためであり, 型破りではなく柔軟で採用しているのは悪戯心電磁波を無効化することを目的としている.

 技構成については, 岩石封じはミミッキュの皮を剥ぐこととルガルガンのカウンター意識で採用した. これに加えて, 挑発で止まったカバルドンの引きを読んで裏のキッスやギャラに岩石封じを入れられるのは大きく, 特にルチャブルよりも遅いダイジェットを止められるのは大きかった. 

 しかし, エースバーンに対しては積みの起点にしかならなくてかなり厳しい対面であった. 

 

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オンバーン@気合の襷 (NN: ファーイン)

お見通し / 臆病C252D6S252(160-*-100-149-101-192)

流星群 / 火炎放射 / 蜻蛉返り / 挑発

ダウンロード, B<D意識

 

 第二のステロ阻止役であったが, どちらかというと襷+高速を盾に相手のダイマをやり過ごしたり, 終盤抜きの動きがメインであった. 先発で投げた時, お見通しが強く特に型が多いロトムやドラパルト, パッチラゴンもスカーフかどうか見分けられるのは大きなアドバンテージだった. ロトムに関しては, スカーフなら後述するノズクで積む際にトリックを警戒する動きを予めできたり, ドラパルトも食べ残しやオボンであれば上から流星群打て, メガネなら襷を盾に流星群を放つことができる. 珠(物理か特殊かわからず上からドラゴンアローされる危険性がある)や襷は対面突破は無理だがそれがわかるだけでもよかった. 

 流星群を打ったあと, Cが下がることから裏の起点になるが, それを挑発や蜻蛉返りで回避できる. 火炎放射は対鋼で打てるように採用した. しかし, 蜻蛉返りよりもエアスラを採用してダイマできるようにしても良かったと思う. また, よくフェアリーが出てくるため両刀にしてアイアンテールを採用するのも悩んだ. それなら怒りの前歯を採用する方が良かったと考えている. 

 ステロ阻止役とはなっているが柔軟な動きができ, 可能性を秘めた飛竜であると思う. 

 

2-3. 受け枠

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ヨルノズク@タラプ (NN: バーラン, カムイ)

色眼鏡 / 穏やかH236D92S180(205-*-70-106-140-113)

エアスラッシュ / 瞑想 / 羽休め / 身代わり

S: 準速60族抜き

H: 身代わりが地球投げ耐え

gobirddy800.hatenablog.com

以上を参照. 

 

 特殊受け. 特にポリ2・ラプラスジバコイルロトムを見ることができるポテンシャルを見込んで採用した. 特に相手の構築に上記のポケモンが多かったり, 飛行に対して特殊技が刺さるため相手が特殊3体選出してくることは少なくなく, ヨルノズクで詰めた試合も多かった. 

 技構成は完全に特殊相手を起点にしていく構成になっている. 特に身代わりを残す立ち回りをすることでより安定する(引かれた時に1回攻撃ができたり, 追加効果阻止, 一撃必殺技阻止). 

 しかし, 単純な火力が低く, 突破力は瞑想にかかっているため, 数的不利を取るとTODされてしまう可能性がある. このことから受けルに一見強そうに見えるが, 選出によっては勝てない. また, 物理耐久は低いため, エースバーンのような高火力物理アタッカーに対しては何もできない. 実際, そういう場面が何度もあり, 2vs3になることがあった. 

 

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ギャラドス@カゴ (NN: ドーラ)

威嚇 / 腕白H244A12B148D4S100(201-147-129-*-121-114)

飛び跳ねる / 地震 / 身代わり / 眠る

HB: 陽気珠エスバのD130技を2耐え(威嚇なし)

S: 準速60族抜き

 

 物理受けとして採用. 特にエースバーンに対して無類の強さを発揮する. 威嚇を交えて相手の物理アタッカー, 特にダイマックスを止めたり, クッション役としても活躍した. 

 技構成はダイマックスをすることを目的とせず, ダイマ技を受けつつ眠る+カゴで回復, 身代わりで相手のダイマ技軽減, 飛び跳ねるで技躱しを狙っているためとにかく受け流すことを目的をしている. 地震ジバコイルを意識して, ウオノラゴン+ジバコイルにも対応できるようにした. 

 実はこの枠はキッスだったりしたが, ヨルノズクで積んでから物理ポケモンで切り返されることが多く, 物理受けがいないことで負けることが多かったため, テラさんに相談したところ, このギャラドスを勧めてもらい, 実際に活躍した. 

 

3. 基本選出

相手にステロ撒きそうなポケモンがいた場合

ルチャブル+リザorウォーグル+ギャラorヨルノズクorオンバーン

エース枠

リザは, 相手に物理受けや鋼がいた時に選出

ウォーグルロトムや弱点保険の発動機会がありそうな時に選出

受け枠

相手が特殊寄りの構築(ポリ2やジバコイル)がいた時に選出

相手が物理寄りの構築(エースバーンが選出されそうな時)に選出

迷ったらオンバーン選出

 

相手の構築にポリ2やジバコ、ラプラスがいるときはエースバーンは選出されにくいがその数が少ないとエースバーンは選出されることが多い. 

 

相手の構築にラプラスがいる場合

ヨルノズク+リザorウォーグル+オンバーンorギャラドス

ラプラスは初手に出てきやすいため, 初手から詰めに行きアドバンテージを稼ぎにいく. ポリ2も初手に出てきやすいが, 物理ポケモンが初手に出てくると圧倒的な不利を取るためあまりしたくない. 

 


 4. 最後に

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 今期は全体を通して初めてと言っていいほど同じ構築を通して使えた. もちろん技構成や調整をいじったりギャラの枠を変えたりしたが軸は変えずに対戦数もある程度多くできた. 構築もテラさんに相談乗ってもらって統一使用者ではない視点からバランスを取れるような並びにできたと思っている. 本当にテラさんには感謝している. それでも結果は振るわず, しかもマスターボール級に乗るのに100戦以上使ってしまった. これは構築よりもプレイングの弱さが露呈した結果だと感じている. 来期はまた環境がガラリと変わり, また一から構築も考え直さないといけない.

 しかし, それでも対戦自体が楽しく感じたのも今期が初めてであった. それが統一使ってたからなのかどうかはわからない. 現に最終日は明け方まで普通の構築でも潜っていたからだ(1に載せた結果は飛行統一使用までの結果であり 非統一の結果は含まれていない). この調子で来期も時間見つけて対戦に挑戦していきたい. まずは目指すは4桁台. 

 最後に, この構築の6匹とここまでくるのに使用したアーマーガアとトゲキッスは私の飛行統一の原点としたい. 相棒のウォーグル始めよくやってくれたと思う. 来期はギャラドストゲキッスは離脱するがまた環境に合わせて新しいメンバーを模索し構築を完成させていくつもりである.