鳥ポケたちの宴

防御は最大の防御なり

【ポケモン竜王戦2020】ルギア軸電磁波サイクル【最高1688 最終1624(1221位)】

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本記事は, ポケモン竜王戦2020の予選で使用した構築についての記事である. 

結果は最高1688, 最終1624, 最終順位は1221位であった. 

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 1. 構築の経緯

 最初は何の気もなしに, 伝説ありのガチバトルをしたかったことと, 公式大会にいつか本気で参加してみたかったため参加を決意した. しかし, シングルランクバトルの実力は皆無で構築もうまく組める自信がなかったところ, モブキャラさんに声をかけてもらい, 一緒に竜王戦に向けて調整していこうとなった. 

 お互いに使いたい伝説を挙げたところ, まさかのルギア被りであったため, 構築を共有してルギアを中心にお互い構築を考えていき, 練習会等に参加することにした. 

 当初はマルスケ+瞑想+弱保の相性が抜群だと思っていたが, 電磁波ルギアをモブキャラさんから聞いて, 面白そうと思い乗っかることにした. 

 

 主軸をルギア+霊獣ランドロス+テッカグヤとして, 補完とメタにバンギ, トドン, メタモンを採用. ルギアは主軸として, 残り5匹の採用理由は以下の通りである. 

霊獣ランドロス:対電気・電磁波無効ポケモンへの解答, 蜻蛉返りによるクッション

テッカグヤ:電磁波を活した身代わり守る+宿り木の種型

以上2匹は物理方面の耐久が薄いルギアのことを踏まえてHB振りとした. 

バンギラス:対黒バドレックス , イベルタル, ムゲンダイナ

トリトドン:対ゼルネアス, カイオーガ, 電気勢

メタモン:展開系構築のメタ, 対ゼルネアスなど

以上3匹はルギア軸が苦手な相手に強めな個体を用意した. 

一番初めはミミッキュを用意していたが, 練習会で仕事をしなかったため今の並びになった. その他は調整変更や技変更はあれど, 個体が変わることがなかった. 

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2. 単体紹介 

2-1. ルギア

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ルギア@厚底ブーツ

マルチスケイル / 臆病H252B6S252

213-*-151-110-174-178

エアスラッシュ / 瞑想 / 電磁波 / 自己再生

汎用性をもたせるために最速HS振り

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 この構築の中心のポケモン. 電磁波によって不利対面が有利対面に変わる. 悪ラオスの暗黒強打もマルスケ込でほぼ受け切れる. 基本的には電磁波→自己再生連打で麻痺バグするまで耐え忍んでマルスケ復活したら瞑想積んで...みたいなことをしてるといつの間にかルギア1匹で相手が詰み状態になることも多々あった. この型のルギアの持ち物は2択だと考えており, 私は相手にステロ撒かれても強気にマルスケを無駄にせずサイクル回せるように厚底ブーツを採用したが, アッキだと対面有利になるポケモンが多くなってより強固な要塞になる.  

 ちなみにルギアの使用者が少ない以上, 練習会の段階でルギアの電磁波を読まれないようにと途中から電磁波を使わないで他の技や道具を使うことになり, 10万ボルト & 弱点保険を使っていたが, そうした途端に勝てなくなった経緯がある. その後に身代わり & ラム(アッキ)に変更したら今度はルギアの使用感が弱保型よりも格段に良くなった. 身代わりがあることによって特にナットやカグヤといったポケモンも嵌められるようになったのと, 一度身代わりが残ると自己再生でマルスケ復活することで, 本来1発で身代わりが破壊される相手の技もマルスケによって耐えることができたりとまた違った可能性が見出せた. しかし, パーティコンセプト的に電磁波を中心に組んでいたため, 当初の予定通り電磁波を採用した. 

 

2-2. ランドロス(霊獣)

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霊獣ランドロス@オボンの実

威嚇 / 腕白H244A12B252

195-167-156-*-100-111

地震 / 岩石封じ / 蜻蛉返り / ステルスロック

HP: 2n+1

HB: B極振り

残りA

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 最強のクッション. ルギアは物理耐久が脆いため, その補完と対電気枠として採用. ルギアランドカグヤという並びが当初の主選出だった. また, 麻痺ザシアンを抜けるちょうどいい素早さでもあった. 最初は威嚇+HD振りで広く浅くクッションさせていたが, ゼクロムがちらほらいた頃があり, その対処法としてHB振りにした. それ自体は間違っていなかったが, この構築の戦法上, 回復ソースがないところに途中から信頼度が下がっていった. というのも, この構築全体のパワーが低いため, 勝ちパターンがTODになることが多く捨てる目的でランドロスを出して数的不利をとってしまうとかなり不利な状況になってしまう. 実際, 本番での選出率はメタモンと同じくらい低かったと思う. 

 

2-3. テッカグヤ

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テッカグヤ@食べ残し

ビーストブースト / 図太いH36B220S252

177-*-166-127-121-113

火炎放射 / 宿り木の種 / 身代わり / 守る

HP: 16n+1

HB: 陽気ザシアン +1インファを食べ残し1回+宿り木1回でほぼ2耐え

S: 4振りランド抜き, ミラー意識

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 この構築のMVPと言っても過言ではない, 過労死枠. この完璧な調整はモブキャラさん考案のBSカグヤ. このカグヤはミラーで出来る限り耐久を損なわず上から身代わりが貼れること, そして準速にすることで麻痺ザシアンも抜けることがかなり強かった. 放射はミラー意識+ザシアンに対しての打点. 麻痺した相手に身代わりすることでワンチャンスを作ることもでき, 不利対面から身代わり残して宿り木で嵌めていくことができた. 最終的にはルギアカグヤ+1の選出が多く, 特にルギアの電磁波からのカグヤで詰めていって相手の対戦意欲を削いでいき, 最終的には降参かTOD勝ちをすることが多かった. 

 余談だが, ほとんどビーストブーストは発動したことがない. 

 

2-4. バンギラス

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バンギラス@カゴの実

砂起こし / 慎重H236A12B4D236S20

205-156-131-*-165-84

岩石封じ / 噛み砕く / 電磁波 / 眠る

HD: 臆病イベルの珠気合玉を砂込みほぼ2耐え

S: 麻痺100族抜き

AとBあまり

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 対黒バドレックス , イベルタル, ムゲンダイナ用の枠. 基本スペックも高めでそれ以外にも活躍する場面はあった. 特にイベルタルとムゲンダイナ(コスパ型)にはほぼ出すことになる. 一致技で交換読みに刺さりやすい岩石封じ, 安定の一致技の噛み砕く, ルギア出せない時に使える電磁波, そして後述するコスパ型ダイナへの解答である眠る. しかし, イベルは蜻蛉返りが鬱陶しいしコスパ型ダイナも倒すというよりカグヤとかと合わせてTODを狙っていくしかない. そのくらい安定感があったわけではないがそれでもイベルは殴り合いには絶対に負けないし, 身代わり守る型ダイナは自己再生がないため, ずっと砂を起こしてヘドロ回復させずにTOD勝ちにもっていけたりとその背中に安心感を感じていた. 

 

2-5. トリトドン

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トリトドン@気合の襷

呼水 / 控えめH228B100C68D108S4

215-*-101-133-116-60

熱湯 / 大地の力 / ミラーコート / 自己再生

HB: 無振りランドロス地震ほぼ2耐え

HD: 臆病オーガのD冷凍ビーム霰込ほぼ2耐え

C: 大地の力で無振りコケコほぼ1発

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 対ゼルネアス, カイオーガ, 電気勢の枠. コケコのコケコに対してミラコで返すのではなくて安定して落とせるように大地の力を採用した. カウンターがなくて困った場面はほとんどなかったのと, 状況によってダイアースでムゲンダイナを落とせる可能性があったためこれは正解だったと思う. 基本的にはオーガやゼルネに繰り出してミラコで返す, というものだったがやはり最終的にはそうはさせてもらえず, オーガは特にルギアの電磁波からの瞑想で無理やりみたりもできたし, ゼルネは身代わり持ちが多くてミラコが活きた場面は少なかった. しかし, 襷枠というのと対電気として優秀だったため本番では結構選出していた. また, Cに努力値を割いたことと, 相手への奇襲を兼ねてダイマさせて殴りにいくことが意外にも多く, このパーティの中でも多分3番目に多くダイマしていたと思う(ちなみに1番はルギア, 2番はバンギ). 

 これは余談だが, この調整の前の穏やかHDベースだった頃は全くと言っていいほど選出せず, 上4匹で基本戦っていた. そのくらいトリトドンを信頼していなかったのだが, ルギアを弱保にしてた頃にルギアへの信頼度が下がっていたためトドンに頼ることが多くなり, そこでトドンの強さを実感できた. 

 

2-6. メタモン

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メタモン@拘りスカーフ

変わり者 / 呑気H252B252D6(S個体値3)

155-*-110-*-69-48

変身 / / / 

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 展開系構築のメタ, 対ゼルネアスなどの枠. この構築がかなりスロースピードで勝利に向かっていくスタンスなため, 積み展開が苦手であった. その対抗策としてメタモンを採用. 竜王戦において, メタモンの強さをここで語る必要がないくらいである. 

 ちなみに逆にこの構築は相手のメタモンに基本的に強く, 実際にほとんど選出されたことがなかった. 

 

3. 苦手な相手と反省点

3-1. 苦手な相手

・ムゲンダイナ入り受けループ

 対処法がTODだけで, しかも数的不利を絶対に取ってはならない試合運びをしないとならない. ちゃんとバンギラステッカグヤといった回復手段を持ちつつターンと時間を稼げるため, 対処は可能ではあるがかなり神経をすり減らす試合になった. 

 余談だが, この1700チャレンジでこの構築と当たって負けてからズルズルと落ちていって再起不能になってしまった. 

 

・身代わりゼルネアス

 ゼルネアスの対処方法がトリトドンミラーコートメタモンのコピーであるため, 身代わりされた瞬間に投了するしかないという事態になった. 練習会ではそこまで多く見ていなかったが本番ではほとんど身代わり持っていた印象. 

 

・ジガルデ

 ゼルネアスと同様で, 突破方法が少ないところがまず一つ. そして, ルギアランドカグヤと全員浮いてるが専用技のサウザンアローの一貫があり身代わりと絡められると対処ができない. 

 

・身代わりザシアン

 基本的にはルギアとザシアン対面では, ザシアン側は巨獣斬から入ってくるため不利(電磁波が入る)であったが, 本番の, 特に終盤ではルギア対面で身代わりから入ってくることがあり徐々に安定しなくなった. 上3匹と違って全く対処ができないわけではないが, 安定するかしないかわからないという状況がきつかった. 

 

ゼクロム

 ルギアとカグヤも不利をとり, 霊獣ランドロスメタモンしか対処ができない点でかなりきつかった. そこで霊獣ランドロスはHDからHBに変更になったが, 本番は1度も合わなかったためよかった. 

 

3-2. 反省点

 一つ目は, 構築自体の勝ち筋が詰めるかTODかになって, 1試合あたりの時間が長く, その分精神的な消耗が激しいことと試行回数を稼がれやすいことから技外しや急所が多くなることがあった. もう少し攻撃的なポケモンを入れるべきだったのかなと今思うと感じる. それでもルギア自体が詰められるポテンシャルを持ってるためこの構築のコンセプトは間違っていなかったと思う. 

 二つ目は, ステロ自体がそこまでみなくなったのにもかかわらずルギアの持ち物を厚底ブーツにしてしまったことである. アッキだったらという試合はあれどブーツでよかった試合は実際なかった. ここの持ち物変更は完全に見落としだったためパーティロック前にしっかり確認するべきだった. しかしそれは半分結果論でブーツもアッキと同じくらい使える持ち物とモブキャラさんとはなっていたので完全に間違いだったかと言われるとそうでもないのかもしれない. 

 三つ目は, コスパ型ダイナの台頭に完全についていけなかったことである. モブキャラさんはしっかりこの構築でもTODを立ち回りで決めていたが私はそれが厳しかった(できた試合もある). これは完全に私の実力不足である.  

 

 

4. 終わりに

 今回の結果は最高でもレートは1688, そして最終順位は1221位であるが, 今作が始まってからシングルランクバトルの最終順位がずっと5桁台の私としては上出来であったと思う. それは, 一緒に構築を共有して共に練習会から戦ったモブキャラさんの存在が大きい. 最後まで公式大会を進められたのはモブキャラさんのおかげである. 本当にありがとうございました. 

 また, これは私のシングルランクバトルにおける癖でもあるのだが, 一度運が絡んで不利になったり, 選出が噛み合ってない絶望的な状況になると降参癖があるのだが今回は試合数も決まってるのと麻痺バグという無限の勝ち筋があったため諦めずに試合をすることができた. 実際に土曜日は本当に有効急所もらうことが多かったがそれでも立て直して逆転できたりした. これはもちろん試合数が限られているのもあるが, 練習会からずっと使い込んできた構築であったため立て直しができたと推察している. ずっと同じ構築を使うことの重要性を今回の大会を通して実感できた. 

 しかし, 途中まで15勝4敗, しかもその4敗の内致命的な急所負け2回とかなりの勝率で進めていたのに, 最終日1700チャレンジを落としてから一気に4連敗してしまってしまい, そのまま心が折れてしまった. ここは次までに改善すべきところだと思う. もっと普段から負けが込んでも立て直せるようにちゃんと対戦をしていこうと思った. 

 

 再三になるが, 今回一緒に戦ったモブキャラさん, 本当にありがとうございました. ついでになんか一緒にいたコウくんもありがとうございました. そして, 最後まで私と戦ってくれて, 目標としてた1700チャレンジという夢を見せてくれたルギア, ランドロス, テッカグヤ, バンギラス, トリトドン, メタモン, 本当にありがとう. 

 私としては充実してたし, 結果も納得いくものとなりました. 

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以上